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2009年8月 8日 (土)

客を上げる

島原には置家:輪違屋と揚家:角屋が今尚残っています。輪違屋は今も料理屋として営業中ですが、角屋は今は美術館になっています。もともと置家とは太夫さんを抱えて置いている家で、客をとる揚家に太夫さんが出張る仕組みになっていました。主な宴会室は二階にあります。大事なお客さんは上へ上げるのです。普通の商家でもお客さんを「おあがりやす」といって二階に招きます。客室はなぜか二階です。家の中で一番大事な部屋で、しつらImg_189040 えにも凝っています。Img_188240 庭も二階からの眺めを十分に考慮して造られている筈です。今でも訪なえば二階に通される家もありますが、我家では今二階はほぼ物置き場と化しています。残し屋さんの家内はそれでもこの家には収納場がないと文句たらたらです。私の知る限りでは、私の結婚に際して、仲人さんを二階へお通ししたのが最後です。今はお客さんは居間に通って貰います。庭が見えるので客室兼用です。さてしたがって、二階の客間には家の中で最高の銘木が使われています。このブログも京の町家暮らしのこもごもも書いてきましたので、最後にこの部屋の違い棚の写真を撮ってみました。違い棚とは言いじょう、違いなしの一枚板です。ガラクタ荷物を横に退けながらヤット撮影しました。ついでながら玄関庭にある消防ホース収納箱の写真も撮りました。夏の大掃除(かつての風物詩でしたね)と年末の漆喰洗いには毎年取り出して使っていました。いざという時のための点検作業でもありました。 今は使っていません。思えば消え去った事柄が多いのに驚きますが、今若人達がこういうものを掘り起こし、日本文化を考え直そうとの動きが各地にあります。あまりにも行き過ぎた合理主義、効率一辺倒を見直して、今後の日本のあり方を真剣に考えていただきたいと願います。しかしなんでも過去に帰るような考えには組しえません。新しい時代の新しい日本国を考えていただきたいと思います。今日はこれから、非日常を求めて、新幹線上りに乗って「東くだり」です。うきうき気分です。

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